仮設住宅が急ピッチで建てられていることから、ちょっと前から建材をはじめとする住設関連の材料を入手することがとても難しくなっています。
　

　復興を最優先しなくてはならないのであたり前のことなのですが、我々職人は材料がないと仕事ができません。仕事がないと収入も断たれます。
　そんな中、生活必需品の物価も上がっているので、不安は大きくなるばかりです。

　今はまだ原発問題や被災者の救済に目途が立っていないので、その報道が中心になっていますが、被災しなかった我々に、違った形の危機がジワリジワリと確実に近づいていると思います。

【ブラック・スワン】

　ブラック・スワン＝黒い白鳥とは、「まずあり得ない事象。予測不能で非常に強い衝撃を与えるもの」であると、新聞で目にしました。

 
　勿論、「地震→津波→原発事故→システム障害（金融機関）」という今回の災害を指しての記事です。

　新聞で目にした「土葬」の写真には、非常に強い衝撃を受け、思わず手を合せました。

　まだまだ救出作業が続く中、復旧作業も本格的に行われています。
外国および多くの国際機関からの災害支援の申し出が多いのも、日本が今まで国外に対して行ってきた災害支援活動が、「とても人道的であった」と評価されてのことだそうです。

　改めて、日々の行動の大切さを知らされました。

 
　同時に、海外から支援してもらっているのに、被災していない日本人である自分が、現地で何もしていないことにもどかしさを感じます。

 
　しかし、今は節電やガソリンや灯油の節約など、できることをしっかりとやり続けます。
 

　この度の東北関東大震災で被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
また、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

 
　3月11日の地震が発生した時、私は現場からの帰り道でした。
運転中だったので、”揺れ”を感じることもなく、帰宅後にテレビを付けたところで大惨事を知りました。

　衝撃的だったのは、何と言っても”津波”。テレビから流れてくる映像に目を疑い、現実のものと理解するまでには時間がかかりました。

　今日で発生から5日が経ちました。
福島原発の事故などの2次災害の被害も拡大していますが、今後の復興や日本経済がどのような事になってしまうのかを考えるとものすごく不安になります。

　しかし、今は被災された方々のために、些細なことしかできませんが、義援金と支援物資という形で協力させていただこうと思っています。
 

　この冬、どっかりと降り積もった雪もそのほとんどが溶けて、最近は春の気配を少しづつ感じる日が増えているように思います。

　お陰様で、屋外手すりの取付もポツポツと出始めました。

Ｃ35・3Ｄエルボをたくさん使って不規則な階段に馴染むように付けました。

　純和風の立派な玄関先にもマッチしていると思いませんか？
 

　自画自賛だと笑われるかもしれませんが、お施主様も「思っていたのと違い全然違和感がなくて良かった」と、とても喜んでいただきました。

　トイレの手すりを付けてきました。

 
　腰壁がタイルだったため、一旦補強板を付けた上で手すりを付けました。

　タイルへの穴明けは日常的にやってはいるんですが、毎回割れないようにかなり気を遣っています。

 
　幸い、今のところ割れたことがないので、助かっていますが、これからも十分に注意しながらやっていこうと思います。