イズミ株式会社

2009/12/11 金曜日

中国上海出張記① 営業担当:N村

Filed under: 出張記(N村さん) — webizumi @ 11:49:00

■2009年12月11日

 

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 今年3回目の中国出張に行った。今回はまったく何も面白いことが起きることなく終わってしまったので、書くことがなーにも無いのだ。出発前にHPマスターが、「何か面白いネタを仕入れてきてくださいね」、と期待を込めた目をして言うので、“同僚が中国当局に捕まる”とか、“酔ってドブにはまる”とか、何か面白いことを!と、仕事も手に付かずに一生懸命面白いネタを探していたのだが、とうとう何も起こらなかったのだ・・・しかしそう言うと、HPマスターが怒るので、なんとかエピソードを2つひねり出してみた。

 

 ~ エピソードⅠ 便所マッサージ屋 ~

 

 タイトルを見てヤラシーことを想像してはいけない。マッサージをしてくれるのはくわえタバコをしたおっさんなのだ。

 

 出張4日目、とある飲み屋にて。中国ではどこのレストランもバカでかいが、飲み屋関係もでかいのだ。トイレに行くためにうっかり何も考えずに部屋を出てしまうと、大変なことになる。廊下から見るとまったく同じような部屋ばかりなので、バイチュウーにやられた脳天気頭では、ゼッタイにどの部屋から自分が出てきたのか分からなくなるからだ。

 

 以前の出張で、この失敗をしてしまい、帰る部屋がさっぱり分からなくなってしまった。ここぞと思ったドアを一つ一つ開けた結果、むなしく連続7回くらい部屋を間違ってしまった。中国語は謝謝と麻腐豆腐とリーチくらいしか知らないから、間違った部屋の戸を開けてしまうと訳も分からず謝謝と言って戸を閉めてやった。向こうもいきなり戸を開けられ、ありがとう、などと言われたのだから中国悠久四千年の歴史を持つさすがの中国人もさぞ驚いたことだろう。謝謝ではなく、麻腐豆腐!と叫んでやればよかった。

 

 今回はそこらへんのとこはちゃんとわきまえているので、部屋を出る際にはきっちり周りを見渡して、現在地を確認しつつトイレに向かった。

 

 小便器にむかって、オノレのものをズボンの中から引っ張り出すためにもぞもぞしていると、どっかのおやじがいきなり肩や背中をあわただしくマッサージしてきた。中国では何が起きても驚いてはいけない、たとえブタが木に登っていようとも、トリが匍匐前進していようともそんなことは屁でもない。そのような法華経的大平安心を持つ私は、まったくたじろぐことなく、すみやかに排尿を終え、トイレから出ていこうとした。するとチップ、チップ、などと割れた便器のような声で叫んでくるのだ。そうなのだ、これはチップをせがむための便所マッサージなのだ。

 

    つづく ・ ・ ・

 

 

 

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