NASAより宇宙に近い町工場(植松努著)
■2010年9月18日
「NASA」と「町工場」という 結びつかなそうな単語。
しかし、この本を読めば そんな?もどんどん理解できてしまいます。
目的は「どうせ無理」という言葉をこの世からなくすこと。
多くの人が「どうせ無理だ」とあきらめてしまう夢を「そんなことないよ!」「だったら、こうしてみたら!」と言って実現できればあきらめない人が一人でも増えるのでは? という考えのもと、全額自腹でロケットの開発をしている著者。
● お金 < 経験・知恵・人脈
● 安い、早いだけを求める社会は労働力の安い国に負けるのは当然
●興味を持たない人、自分で考えない人、やる前にあきらめる人が多くなると そういう会社になっていく。
●最新の装備だけ見ると自分ではできないような気になるが、歴史の最初を知ると何でもできそうな気がする。自動車や飛行機だって最初は手作りだった。
●全体に壊れない製品作り
●値切る人、納期を待てない人には売らずに 稼働率を下げる
●なるべく売らない、作らない
●暇を作って学ぶ時間にする
など著者ならではの発想でどんどん ロケット開発を現実のものにしていきます。
更に、学校建設を始め、ものづくり人材育成のテーマパークにするという夢も動き出しているそうです。
「ものづくり」のすばらしさを とても分かりやすく伝えてくれる本でした。