FREE(クリス・アンダーソン著)
■2010年10月27日
期間限定のマックコーヒー、無料ソフト、検索エンジン、フリーペーパー、ゲーム、スカイプ・・・テレビやラジオも情報提供料としてはタダ。
無料化の流れは止まりません。
自動車本体、飛行機運賃さえもフリーへの挑戦が続けられていると聞きます。
月額使用料で回収、プレミアム版は有料、将来回収の見込みがあるということで結局誰かがどこかで立て替えているというのが一般的なフリーのビジネスモデルですが、本著では「人が欲する物をタダであげて、どうしても必要な人には有料で」というのがビジネスモデルで成功する秘訣だとあります。
ジレットは 使い捨てカミソリを配り、替え刃ビジネスを生んだ・・・
イズミは 手すりを配り、取り替えビジネスを生んだ・・・なんてことになったら と つい夢を見てしまいます。
デジタルはどんどん無料に近づきますが、手すりは材料やら加工やら物理的に費用がかかります。
こんな発想ではダメなのでしょう。
本著では「無料をうまく使うこと」を勧めていますが、それと同時に有料には有料の価値を生みだし続けることが肝であるとも思います。
さて、政治の世界では ゼロ金利政策という 最後の手段を使ってしまっているようで、その後どうしたらいいのかということが色々な経済学者が議論していますが、これといった落とし所がないようで苦しんでいるようです。
将来は、環境税や贅沢税と称して車乗るのに税金がかかるとか、煙草を吸うのが免許制になるとかそんな議論もされているようです。
たくさん支払う
→ 安くなる
→ タダになる
→ 少しいただく
→ たくさんいただく てなことにならなきゃいいですが。
考えるのは「タダ」、結局自分にできることは これだけです。