資本主義と自由(ミルトン・フリードマン著)
■2011年2月12日
経済に少し興味を持つと頻繁に出てくるミルトン・フリードマンという名前。アメリカの経済学者で1976年にノーベル経済学賞を受賞しています。
代表作の「資本主義と自由」を読んでみました。
政府の役割を多数認めつつも、政府がやる理由がないものの例として
・輸入関税や輸出制限
・産出規制(農作物の作付面積制限)
・産業規制
・年金制度
・住宅政策
・郵便事業
・有料道路 などをあげています。
そう言えば小泉政権では「郵便事業」「有料道路」の話は出ていたな〜なんて思いながら読みすすめました。
この本は、アメリカの政治に対して書いてあるにもかかわらず、金融政策・財政政策から職業免許制度、所得の分配、社会福祉に貧困対策まで現在の日本で語られている多くの問題が論理的に語られています。
今の政治を理解する上で、こんなにもマッチする本がなんと1962年に出版された本というからまたびっくりです。
なんという先見性。
正しいのかどうかは立場によって違うのでしょうが、いちいち納得させられる本でした。
日本のこれからを考えるのにとてもいい教科書だと思いました。
こういう人を予言者と言うのでしょうか。