風評被害
■2011年4月25日
何日前のことだったろうか、ネットニュースで「FUKUSHIMA」の風評被害について、「FUKUSHIMA」という日本にとっては広い範囲を指す地名が原発名になっていることが被害を大きくしたとの見方が書かれていた。
なるほど、小学校時代に習った公害の名前で地名をそのまま病名にしているのと、症状を病名にしているものが同列に扱われており、子供ながらに違和感があったが、今回のニュースでなるほどと妙に納得してしまった。
その土地を少しでも世の中に広めるためには地名をつけることはとても有効だと思うが、今回のように悪い方へとられた場合の被害はとても大きい。
小手先だけの名称変更では、本質的な対策にならないのは分かっているが、それでも危機管理という点からは「名前の付け方」について考えさせられた。
大きな事件をおこした犯罪者の名前と同じ名前だったりすると、それだけでいじめられるということが子供の世界では普通にあった。
命にかかわる問題だからそれと同じには扱えないが、なんだか寂しく思ってしまう。
海外では「FUKUSHIMA」を日本全体を指すかのように扱われているように聞くが、国内では「FUKUSHIMA」だから買うという支援の方向に少しでも力が向けばと思う。
スーパーでも「福島産」「茨城産」など表記されているものへの反応が様々で、自己責任なのだから仕方のないことだが、できることの一つと考えて地元の食べ物を愛すような気持ちで買いたいと思う。