デフレの正体 〜経済は「人口の波」で動く〜(藻谷浩介著)
■2012年5月23日
(あとがきより)
経済を動かしているのは、景気の波ではなくて「人口の波」、つまり生産年齢人口(現役世代の数)の増減だ。
具体的な例や資料に裏付けされた著者の指摘がどんどん頭に入っていきます。
財政赤字1000兆円、でも個人資産は増えている。国際競争力低下、でも対外資産は増えている。これって不景気?
「若者を安い給料で使うことで、日本の消費者の使えるお金がどんどん減っていき、巡り巡ってあなたの売上も減っていくのです」
「若い女性の就労率が高い県ほど出生率も高い」
・生産性向上
・経済成長
・モノづくりの技術革新
・出生率上昇
・外国人労働者の受け入れ などでは日本の問題は決して解決しないと説明し、
・生産年齢人口減少ペースの緩和
・生産年齢人口の所得の維持増加
・個人消費の維持増加
・内需拡大
・女性の社会参加 こそが必要だと説きます。
これからは「少子化」や「高齢化」とは別に「生産年齢人口」という切り口でも物事を見てみようと思いました。