理系の子 〜高校生科学オリンピックの青春〜(ジュディ・ダットン著)
■2012年9月15日
ロンドンオリンピック、パラリンピックが終わり、国民的なスポーツ行事が一段落しましたね。
そんな中、並行して別のオリンピック本を読んでいました。
高校生科学オリンピックです。
科学って何?レベルの私ですが、スポーツだけでなく、勉強や研究にももっとスポットが当たるといいと思っている私には避けて通れない本でした。
スポーツは、スピードやパワー、技術、美しさなど色々と視覚的に凄さを感じることができますが、その選手を支える家族やチームメイト、監督・コーチなどとのサイドストーリーも大好物です。
科学の世界にもそれがありました。
インテル国際学生科学フェアには1500人を超える高校生が集まり、研究の成果を競い合います。
出場者の5人に1人は特許を出願するというもの凄いレベルの戦いです。
出場者は、
・ 暖房器具もない家に住む少年
・ ハンセン病にかかった少女
・ 少年矯正施設にいる少年
・ モデルをしている美少女 など
研究内容は、
・ 核融合炉
・ 太陽エネルギー回収装置
・ らい病研究
・ ホース・セラピー
・ 町の水の汚染状態
・ 自閉症への教育プログラム など
生い立ちも様々ですが、研究内容の目の付けどころ!
確実に未来を担う若者達です。
最後に、ゲストが若者たちに伝えたメッセージを。
「1969年にニール・アームストロングが月に降り立ったとき、陰でそれを支えていた技術者の平均年齢は26歳だった。そして、ケネディー大統領が人類を月に送ると発表した1961年にはかれらは18歳だった」
科学ってかっこいい!
そう思わせる一冊でした。