夢をかなえるゾウ(水野敬也著)
■2009年6月4日
「ガネーシャ」というインドの神様?置物?が、人生を変えたいと願う主人公にいくつもの課題を与え、それを実行することで主人公が成長していく物語です。
「ガネーシャ」は かなりふざけたキャラクターで、関西弁をしゃべり、あんみつが好物で、ものすごい親父ギャグを連発します。
世の中で成功をおさめたと言われる偉人・有名人のエピソードをふんだんに交え、日本人ではイチロー・松下幸之助、手塚治などが登場します。
どの課題もそれなりに納得して読んでいたのですが、特に印象に残ったものは以下の5つです。
・1日何かをやめてみる(何かをやめることで、空いた時間に新しいことをはじめる)
・決めたことを続けるための環境を作る(何でもいいから具体的な行動を起こす)
・運が良いと口に出して言う(自己暗示をかけることで、良い事をひきよせる)
・身近にいる一番大事な人を喜ばせる(特に親)
・毎日感謝する
実際に行動することで初めて意味があるんだということを繰り返し言ってます。
ここまでは他の自己啓発本とそんなに違いがないように思いましたが、成功や有名になることが大事なのではなく、笑ったり、泣いたりしながら幸せな日も不幸な日も普通に生きることもまた大事だと書いてありました。
これだけ課題を書いておいて「普通もいいんじゃない?」と え?っ と思わせる選択肢を最後に用意しているところに好感が持てました。
家庭の事情や置かれた環境からどうにもならないことも多いと思いますが、
自分で選択して、自分で決めて、自分の力で歩いて行けるのが、より幸せなのではないかと思いました。
昨年には「ガネーシャ」役は古田新太、主人公は小栗旬や水川あさみでテレビドラマとしてもやってました。
水川あさみ の演技はそうとうぶっとんでて、かなり面白かったです。