イズミ株式会社

2009/8/20 木曜日

人間失格(太宰治著)

Filed under: — webizumi @ 16:03:05

■2009年8月20日

 

 「いまは自分には幸福も不幸もありません。ただ一切は過ぎていきます。ただ一切は過ぎていく。」・・・人間失格より

 

 著者本人を描いた自伝的小説であるといわれている「人間失格」。

 

 今年は太宰治生誕100周年ということで、色々なメディアで取りあげられていますね。本屋さんでも特設コーナーを用意している所もありました。

 

 また2年前には、人気漫画『DEATH NOTE』(デスノート)の作画をしている小畑健さんが表紙を書き、大ヒットしたことでも話題になりました。

 

 太宰治と言えば「走れメロス」しか読んだことのない私も、この機会に読んでみました。

 

 周囲の視線におびえ周囲をあざむき続けた少年時代、次々と結ばれる女性関係に自殺未遂、そして薬物、自殺へ。本当の自分を誰にもさらけ出すことができず、孤独を選んだ人生。度重なる自己嫌悪から「人間失格」へ。

 

 とても、とても重たい内容でした。

 

 主人公の行動には同意できないことがたくさんあります。しかし、あまりにも自分に厳しすぎるように思います。

 

 現代では鬱が社会問題になっています。もう少し力を抜いて生きていくことができたらと思うと残念でなりません。

 

 

コメント (0)

この記事にはまだコメントがついていません。

コメント RSS

現在コメントフォームは利用できません。