つなげる力(藤原和博著)
■2009年2月10日
今、藤原和博さんの「つなげる力」を読んでいます。
著者が杉並区立和田中学校校長時代に取り組んだ改革を
分かりやすく説明している本です。
授業についていけない生徒達の補習の場である「土曜寺子屋」や
進学塾に通わなくても進学塾レベルの教育をする「夜スペ」や
正解のない問題を地域の大人と一緒に考える授業「よのなか科」などアイデア満載です。
学校と地域、学校と塾などをつなげる事で、通常学校で身につける「情報処理力」だけでなく、
「情報編集力」を高めていく、その「情報編集力」こそが未来を生き抜く力だ!
というようなことが書いてあります。
確かに、学生の頃は「正解のある問題」が基本で、
その正解にいかに正確に早くたどりつくかを学んでいたように思います。
しかし、社会に出て思うのは、なんと「正解のない問題」が多いことか。
身近な所では、同じ課題に対しても、一担当者としての意見と社長としての意見はよく異なります。
政治の世界でも政党や議員個人個人で色々な解があります。
しかし、そこで諦めるのではなく、議論することで納得できる解を考えていこうという
そんなメッセージが繰り返し書いてありました。