20歳のときに知っておきたかったこと(ティナ・シーリグ著)
■2011年11月5日
著者はスタンフォード大学で企業家育成をしており、NHKの白熱教室ジャパンでも話題になった方です。
テレビでは色々な課題設定をし、その課題をグループで考え、他のグループの意見を聞いてまた考え、思考を繰り返すスタイルで展開されていました。
途中途中で「他の見方はない?」「他に似たような例はない?」といった質問を投げかけるのですが、その質問から生徒達に新たなアイデアがどんどん湧き出てくるやりとりに感心しっぱなしでした。
著者は課題設定において、あえて自分でも答えを持っていないものを出すことで、生徒と一緒に楽しんで考えているとのことでした。
また、アイデアを出すための環境作りとして、授業の度に机や椅子の配置を変えるなど、細かい配慮もありました。
日本でも一時期話題になったフリーアドレスにも通じるものがありそうです。
不確実なものをどういう視点で捉えるか。
出会いをどう活かすか。
仕事に実践できそうな内容満載です。
こんなことを知っている20歳がいたら、恐ろしい。
タイトルだけでも刺激的です。
例えば 「 5ドルを2時間でできる限り増やしてみましょう 」
こんな課題が出たらどう答えますか?
この本を読めば、きっと思いもつかないアイデアが。
ヒントは第1章のタイトルです。
第1章 スタンフォードの学生売りますー自分の殻を破ろう
第2章 常識破りのサーカスーみんなの悩みをチャンスに変えろ
第3章 ビキニを着るか、さもなくば死かールールは破られるためにある
第4章 財布を取り出してくださいー機が熟すことなどない
第5章 シリコンバレーの強さの秘密ー早く、何度も失敗せよ
第6章 絶対いやだ!工学なんて女がするもんだー無用なキャリア・アドバイス
第7章 レモネードがヘリコプターに化けるー幸運は自分で呼び込むもの
第8章 矢の周りに的を描くー自己流から脱け出そう
第9章 これ、試験に出ますか?-及第点ではなく最高を目指せ
第10章 実験的な作品ー新しい目で世界を見つめてみよう