予想通りに不合理(ダン・アリエリー著)
■2010年8月20日
必要でもないのについ何かにつられて買ってしまう、ダイエットしたいのにデザートを我慢できない などの経験は誰にでもあると思います。
人は合理的に判断し、行動しているつもりが 「予想通りに不合理」な判断をしてしまっているということを多くの実験を通して紹介している本です。
全13章で構成されているのですが、読み進めると、「あるある。」「あ〜こういう買い物してきた〜。」の連続でした。
私の場合は、ほとんど心当たりがあり、完全に市場の戦略にやられていることがよく分かりました。
しかし、それを知った今でも おそらくわずかしか克服できそうにありません。 悲しい。。。
気持ちよく騙される消費者でありたい と少し開き直った部分もあります。
読み終わると、「なぜか不合理」ではなく 「予想通りに不合理」という言葉に説得力を感じました。
逆に言えば「予想通りに不合理」な買い物をしていただく戦略本とも言えます。
あまりテクニックに走るのは好きではありませんが、さすが多くの著名人がオススメする本だなと思いました。
少し紹介するとこんな内容です。
1章:相対性の真相
なぜあらゆるものは—–そうであってはならないものまで—–相対的なのか
3章:ゼロコストのコスト
なぜ何も払わないのに払いすぎになるのか
6章:先延ばしの問題と自制
なぜ自分のしたいことを自分にさせることができないのか
8章:扉をあけておく
なぜ選択の自由のせいで本来の目的からそれてしまうのか
10章:価格の力
なぜ一セントのアスピリンにできないことが五〇セントのアスピリンならできるのか