「また、必ず会おう」と誰もが言った。(喜多川泰著)
■2011年7月12日
この本では 「 人生は誰と出会うかで決まる 」 ということを説いています。
産まれた時から出会いは始まり、両親、祖父母、兄弟・・・
学校に行けば先生や友人、先輩、後輩・・・結婚すればパートナー、子供・・・社会に出てからも生きている以上、色々な人との出会いと別れがあります。
あの時、あの選択をしていなければきっと出会わなかったであろう人が、その後の人生に大きな影響を及ぼすということがこれまでにも数えきれないくらいありました。
そんな出会いの醍醐味を、主人公の忘れられない夏休みのできごとを通して感じる本でした。
・今の状況を楽しむ。
⇒ 一瞬最悪と思える状況でも、考え方次第でチャンスにもなりうる。
・居心地のいい場所は、周りの人が何をしてくれるかによってではなく、自分が周りの人に何をするかで決まる。
⇒ 色々な節目に手紙を書いたり、電話したり、メールをするなど、自分ができることをただやっているという関係がいい人間関係を作っているように思います。
・(お世話になった人達への)掃除での恩返し
⇒ 誰でもできることなのになかなかできないことの代表格。しかし、それを自然にできることに変えられたらきっとうまく生きていける。床に落ちて拾われないゴミを拾って捨てられるように、洗われていないコップを見たら洗えるように、自分に言い聞かせます。
・自分のメンツを守るために、他人のメンツをつぶしてはいけない
⇒ 耳の痛い言葉です。自分の意見を通した所で、相手には借りを作っているような嫌な気持ちになります。
・恐怖や打算だけで人に従うな。自分の物差しを持って、自分で考える人間になれ。自分の人生を他の奴のメチャクチャな命令にメチャクチャにされるな。他人のメガネはほっとけ。
⇒ 時々意識していないと、無意識に楽な方、人の価値観や打算で行動してしまうことがあります。
・人間は誰かの役に立つ生き方に専念したとき、それによって得られる報酬に関係なく、幸せを感じることができる。
⇒ やりがいって大事ですね。
・管理するのではなく、信頼を。結果を求めずに、ただひたすら待つ。
⇒ 子育て中の私には特に響く言葉です。
・命の有限性を感じる経験を通して、人は使命感に目覚めることができる。
⇒ 学生の頃に大きな病気をした時、祖父母やお世話になった方々の死、友人の死、そして母親の死。命の有限性は若い頃から嫌というほど思い知らされています。使命感というものとはニュアンスが違うように思いますが、毎日をしっかり生きるということはいつも意識している事です。
同著者の本で、『 手紙屋 』もいいです。