ジョーカー・ゲーム(柳広司著)
■2009年6月16日
「このミステリーがすごい!2009」で2位になったこの作品。
伊坂幸太郎さんが帯にコメントを書いていたのもあり手に取りました。
結城中佐の発案で陸軍内に設立されたスパイ養成学校“D機関”を中心とした短編スパイミステリーです。
スパイと言えば、ミッションインポッシブルや007をイメージする方も多いと思いますが、もっとリアルな感じで静かな怖さがありました。
夜に読むのはお勧めしません。
さて、このような世界とは全く無縁の私ですが、仕事にも生かせるメッセージがありました。
「とらわれないこと」です。
先入観をもって事にあたると限界が見えてしまいますが、「とらわれないこと」が変化の激しい時代を生き抜くキーワードかもしれません。
物語の中で陸軍が批判されている箇所がいくつかありましたが、現状を把握せず精神論で片づけてしまう人には耳の痛〜い言葉が満載でした。