ライチと楊貴妃
■2009年6月17日
長安回望 繍成堆, 山頂千門 次第開。
一騎紅塵 妃子笑, 無人知是 茘枝來。
先日、休憩中に食べた中国のお菓子の箱に書いてあった詩です。
見た目は写真の通りドライライチをホワイトチョコで包んであり、六花亭のストロベリーチョコホワイトのようで美味しかったです。
ライチは楊貴妃の大好物だったようで、そのエピソードをもとに
詩人杜甫はこの詩で当時の政治への不満を発表したと言われているそうです。
以下、本場中国の友達に翻訳してもらいました。
長安回望繍成堆:長安の方を遠く眺めると、美しい山並みが刺繍のようだ。
山頂千門次第開:山頂から多くの門が次々と開かれていく。
一騎紅塵妃子笑:一騎の馬が埃をいっぱい巻き上げながらやってくるのを見て、楊貴妃は笑っている。
無人知是茘枝來:楊貴妃の大好物であるライチを持ってきているのだとは誰も知らない。
ライチは南国の果物で北国の長安では新鮮なライチを食べることができなかった。玄宗は楊貴妃のためにふだん災害や軍事情報を伝達する馬を使ってライチを長安まで運ばせていたのだそうです。
勉強になりました。