ストロベリー・ナイト(誉田哲也著)
■2009年7月17日
「こんな警察小説を待っていた!このスピード感、このハイテンション、こいつは面白すぎる!」の帯が目にとまり手にしました。
かなりグロテスクで気持ち悪い部分もありましたが、ストーリーのテンポがよく、サラッと読めました。
発見されたひとつの惨殺死体から始まり、「ストロベリー・ナイト」とは何かを追っていく警察小説です。
監察医や事件解決のためにはルール違反もおかしてしまう刑事など、スピンオフで読みたくなるような濃いキャラクターが何人も出ていて楽しめました。
現場に出ず無難に仕事をする人が出世して、現場で足を棒にして働く人はなかなか出世せず出る杭は打たれるような組織の中でも、主人公姫川玲子のサバサバしたキャラクターと彼女をとりまく警察組織の連携・仲間意識の温かみがちりばめられ、「踊る大捜査線」のような感じで面白かったです。