全脳思考(神田昌典著)
■2009年11月25日
400ページを超すかなりの大作で読むのが大変でしたが色々な気づきがありました。
・情報を収集・整理することが付加価値となる情報社会
→収集・整理された情報から生みだされた新しい気づき・アイデアを実際に、行動に移すことが付加価値となる知識社会へ
・市場を奪うための「競合戦略」
→市場自体を作り出す「需要創造戦略」へ
・ライバルから「市場シェア」を奪う
→自社のことをどれだけ顧客から考えてもらえるかという「顧客マインド・シェア」を確保することが重要
・ニーズを引き上げ、ウォンツを引き上げる などなど
・論理だけでは、心が動かない。ストーリーだけでは、頭が動かない。論理+ストーリーが大事。
・過去からの連続で思考するのではなく、クライマックスから考える。現在から発想すると、顧客の期待を越える前に失速してしまう
う〜ん、どれも言い方は違いますが、社長が口酸っぱく話していることと似ています。
他にも、言われてみればそうだなーと思うこと、ドキッとするようなことが書かれてました。
・検索されなければ、あなたの事業は存在しない
・以前は購入する前に会社に接触が必要だった。商品情報は会社が持っていたから。しかし、インターネットにより商品情報は事前に調べることが可能になった
・比較検索 < 指名検索
比較検索:手すり、レッドオーシャン、他社と比較するのが前提、競争が必然・・・既に失敗
指名検索:イズミ、ブルーオーシャン、最初から見る・興味を持って来る、他にも競合がいるのに頭の中から選択肢がなくなっている状態
うわっ、思いっきり「比較検索」を意識してSEO対策していました。。。
他にも「おもちゃ箱片付け」の話も頭の整理の仕方として面白かったです。
中でも、個人的に1番ビックリしたのは、「桃太郎理論」。
桃太郎(リーダー):未来を描き、変化を求める。
イヌ(実務家) :現実的プランを作り、実行する。リーダーから次々と出てくる課題に疲弊する。
サル(管理者) :規則正しく、効率よくできる方法を探す。安定を重視し、変化を嫌う。
キジ(政治家) :対立する才能をうまくまとめあげ、根回しをする。
というようなことが書いてあったのですが、10年以上も前に同じような話をしてくれた先輩がいました。少し脚色しますが、、、
先輩「お前はどれになりたい?」
私「この中ではイヌですかね。」
先輩「お前の求められている仕事は、今はサルだ。」
私「サル???」
先輩「でも、サルの仕事をしながら、イヌやキジ、桃太郎の仕事をしっかり見てなさい。組織っていうもんはおおよそそういう役割でできている。どれか一つの役割しかできないならその程度だ。2年目のお前にはまだ分からないかもしれないが、若いうちからこういうことを意識して仕事をするのは大事なことだ。どの役割でもできるように、頑張りなさい。」
私「はぁ・・・」
と、当時は難しい話をする先輩だと思ってましたが、何か機会があるごとに誘っていただき、業界の話や仕事への取り組みの話などしていただいたものでした。
このブログは見ていないと思いますが、もしその先輩に見られたら文章力がない!と怒られてしまいそうです。。。