台風18号
■2009年10月8日
昨日から台風が猛威をふるってます。
ここ富山県では夜中から本格的に風が吹き始め、朝7時前に我が家では停電になりました。「会社でシステムが動かなかったらどうしよう」という不安がよぎりました。
BCPで業務補完や訓練は行っていますが、やはり実際に緊急事態になったら冷や汗ものです。
通勤時には若干ハンドルをとられ、またコンビニの看板が倒れていたり、ムササビのようになって自転車をこいでいる人々など台風直撃を肌で感じました。
台風のエピソードは幾つかあるのですが、中でも強烈に印象に残っているのがあるコンビニ(得意先)を通しての経験です。
当時物流センターのシステムを担当していた私。
台風の影響で、担当地区が長期停電となりました。
そんな甘えは許されず、それでもコンビニ(得意先)からは必ず納品するようにとの指示。
早配・遅配も厳しく評価されるコンビニ業界。
物流センターの方々と連絡をとりあい一生懸命サポートさせていただきました。
しかし実際に商品をピッキングしようにも電気がつかないため「懐中電灯を持ってやってます」とか、「パートの方の家が大変な被害にあっています」とか、深刻な連絡が飛び交います。
それでも物流は止められません。
センター長にも何度も本部とかけあってもらいましたが、分納が最大限の譲歩で、やはり納品はしなければいけません。
確かに消費者側にたてば、緊急事態こそ多店舗展開のコンビニが活躍する場面。
お客様との関係、社内との関係など色々な立場での格闘は約3日間続きました。
「商品がお店に並ぶまで」を仕事を通して知っていたつもりでしたが、緊急事態に直面して改めて思い知った日でした。
またどんなにシステム化しても、やっぱり「人」だと言うことを痛感しました。
緊急事態で倒れそうになりながらも慌てず指示を出したリーダーの方々、それに応えた社員やパートの方々。
大雨や台風のニュースが流れるたびに思い出します。