終の住処(磯崎憲一郎著)
■2010年3月19日
堅そうなイメージがあって いつもはスルーする芥川賞。
昨年の芥川賞受賞作品で、「圧倒的な評価を受けた」とのニュースが気になり、手にとってみたものの、、、 よく理解できませんでした。
いったい何を伝えたかったのか。
タイトルから勝手にイメージを膨らまして、熟年の心温まる話かと思いきや、そうではありませんでした。
あまりにも淡々と話が進んでいくので何か衝撃の結末が!と期待しながら読みすすめましたが、特にドラマもなく、え?終わり?っという感じでした。
登場人物に全く感情移入ができない。。。
本やテレビに何かドラマチックなものを期待して読んでしまう自分のものの見方を試されているような本でした。
きっとこの本から何かを感じる人もいるのだろうし、そうでなければ芥川賞という賞はとれないでしょうから。
上手くいっていない夫婦と不倫を繰り返す夫、ただ時が流れている、むりやり考えれば人間失格の「ただ一切は過ぎていきます。」の境地なのでしょうか?
う〜ん、難しい。
対照的に、先日終了した菅野美穂主演のテレビドラマ「曲げられない女」は面白かったな〜。
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