竹中式マトリクス勉強法(竹中平蔵著)
■2010年4月9日
勉強法のウルトラC(古い・・・)が書いてあるのかと思いましたが、「逆算して計画する」「何事も基本がすべて」「メモを持ち歩く」「人任せにせず自分でまとめる」など30以上紹介されている「極意」はどれも意外なほど普通で、特別な驚きはありませんでした。
しかし、その幾つもの切り口を持って、それを実行していること、積み重ねていることが大きな事業を成し遂げていることにとても励まされました。
マトリクス勉強法とは以下のように
「人生を戦い抜く武器としての勉強」と「人と人を結ぶ人間力を鍛える勉強」の二つの方向性に、目標の到達点があるかどうか、すなわち「天井がある勉強」と「天井のない勉強」の軸で考えることです。
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| 天井がある | 天井がない
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| (記憶勉強) | (仕事勉強)
人生を戦う武器 | |
としての勉強 | ・資格試験 | ・英会話
| ・入学試験 | ・経済学
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| (趣味勉強) | (人生勉強)
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人と人を結ぶ人間| ・茶道 | ・古典
力を鍛える勉強 | ・華道 | ・落語
| ・武道 など | ・音楽
| | ・芸術 など
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そうすることで、自分の今の位置を把握し、今後の進みたい道が明確になるというものでした。
他にも、
・「何をするか」という業務よりも「誰と働くか」つまり仕事仲間の質にこだわること
・ポジティブマインドの人と付き合うこと
・地道な努力を裏支えするのは、「自分はこうなりたいんだ」という強い志
・「雑用ができること」こそが、どこに行っても使える汎用性の高いスキル
などなど共感できるメッセージに溢れていました。
時々出てくる小泉元総理のエピソードを読んでいると、本当に小泉元総理の事が大好きなんだな〜と思いました。
今度は 佐藤雅彦・竹中平蔵著「経済ってそういうことだったのか会議」も読んでみたいと思います。
※マトリクスの縦線、再三チャレンジしましたが うまく表現できませんでした。すいません。