「かもめ食堂」と「めがね」
■2010年4月13日
今年の初めに何となく見たDVDを2本ご紹介。
「かもめ食堂」は小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ といった個性派女優が出ています。
舞台はフィンランドのヘルシンキ。
小林聡美が営んでいる「かもめ食堂」のメニューは おにぎりや肉じゃがなど日本食ばかり。
なぜ「フィンランドのヘルシンキ」でなのか、とか気になるのですが、一切説明はありません。
出てくる料理がとにかく美味しそうで、フードスタイリストの「飯島奈美」さんが監修したとのこと。
何か特別な事件が起こるわけでもないありふれた日常を2時間近く流しているだけのような不思議な映画でした。
何で客も来ないのにやっていけるんだろうとか、食材買ってもすぐ腐ってしまいそうだなーとか、気になることは色々とあるのですが、そこは突っ込んではいけない所。
映画鑑賞や読書をする際には、きっと何か伝えたいメッセージがあるはずだ、と考えて見る癖がついていたのですが、「そんなことはどうでもいいじゃないですか」と言われているような、とにかく不思議な映画でした。
見終わった後、無性に食堂に行きたくなりました。
「めがね」は小林聡美、もたいまさこ 主演。
「かもめ食堂」のスタッフが集結して作った映画です。
これまたどこから来た人達で、舞台がどこなのかさえ分からないままのなんだか不思議な世界。
客の来ない民宿を営む主人、遅刻ばっかりしてる高校教師、極めつけは「メルシー体操」。
映画が終わっても頭の中でぐるぐる回ってしまいます。もう3ヶ月以上たったのに、今でも時々流れてきます。
この映画では「たそがれる」才能、何もしないで過ごす贅沢、マイペース。
そんなことを考えさせられました。
2本とも 何とな〜く日常に疲れている時に見ると癒されるかもしれませんよ。
みなさん、お疲れではないですか?