検索は、するな。(安田佳生著)
■2011年10月6日
タイトルにドキッとして読んだ本です。
なぜなら毎日検索ばっかりしているからです。
知りたい情報が簡単に取り出せる検索は便利すぎて、いつからか自分の頭でじっくり考えることが激減しました。
自分の頭で考えようと、検索の手を止めても現状把握やメリット・デメリットを早く知りたいがために、ついつい検索に手が伸びてしまうという悪循環。
検索を始めた頃の「そこで得た情報が本当に正しいのか?」という疑問もいつからか忘れてしまいました。
そんな状況にカツを入れるような、そんなタイトルでした。
ハッとした文章を列記すると、
・仕事で求められるのは、時間さえあれば誰でも解ける二問目から十問目までを解くことではない。他の人が解けない一問目を解くことにこそ価値がある。
・人の頭を当てにして仕事をしている限り、自分の頭は働かない。そして、人の頭を頼って仕事をするのなら、そこにあなたがいる意味はない。
・自分の仕事についてきちんと考えてきた人は、他の人の仕事を見たとき、そこに至るまでのプロセスが見えてくる。
どれも納得の内容です。
ただ、著者はワイキューブ(人材コンサルタント会社)を設立したのですが、今年3月に民事再生法の適用を申請していました。
こんな本を書ける社長さんでも、事業がうまくいかないものなんですね。
さて今朝、スティーブ・ジョブズ氏がお亡くなりになったとのニュースがありました。
iPAD、iPhone、iMacなどあまりにも大きな影響を世界に与えた名経営者です。
スティーブ・ジョブズ氏も数々の名言を残されていますが、このようなものがあります。
・方向を間違えたり、やりすぎたりしないようにするには、まず「本当は重要でも何でもない」1000のことに「ノー」と言う必要がある。
・製品をデザインするのはとても難しい。多くの場合、人は形にして見せて貰うまで自分は何が欲しいのかわからないものだ。
・消費者に、何が欲しいかを聞いてそれを与えるだけではいけない。完成する頃には彼らは新しいものを欲しがるだろう。
どの言葉も深いです。 2つ目、3つ目の言葉は社長からも聞こえてきそうな名言です。
世の中を驚かせてきたスティーブ・ジョブズ氏。
今後も色々な人の記憶の中で生きていく方だと思います。
ご冥福をお祈りいたします。