イズミ株式会社

2009/5/13 水曜日

畠山重篤

Filed under: — webizumi @ 12:04:55

■2009年5月13日

 

 通勤中に聞いていたラジオで興味深い話を耳にしました。

 

 「漁師さんが山に木を植えて、地球温暖化を防ぐ活動をしている」と。

 

 「山に木を植えて、地球温暖化を防ぐ」というとこはしっくりくるのですが、
なぜ漁師さんが???とちょっと違和感がありました。

 

 その名は、「畠山重篤(はたけやましげあつ)」さん。

 

 宮城県気仙沼で牡蠣やホタテの養殖をしてた畠山さんは、
漁場がどんどん荒れていく中で、フランスへの視察など研究を重ね、
「よい漁場は、漁場に注ぐ川がよいことと、川の上流には木がたくさんあることだ」ということを
直感的に感じたそうで、森に木を植え始めたそうです。

 

 北海道大学の松永勝彦教授との出会いから、魚介が育つために必要な海藻・植物性プランクトンを育てるには人間と同じように鉄分が必要だということを知り、鉄のテトラポットを海に沈め、その海は森のように海藻で埋め尽くされているとのこと。

 

 その活動に町の人々が共鳴し、「森は海の恋人運動」という名前でもう20年以上も続いているそうです。

 

 子供達との体験学習も行っていて、その結果「シャンプーの量を半分に減らそう」「農薬の使用量を減らそう」といった形で子供達の意識が変わり、その親の意識も変えていく活動になっているとのこと。

 

 この活動は小・中学校の教科書にも載っているようです。

 

 土壇場で感じた直感を信じ始めた活動が、環境問題へも一石を投じ、
それが子供・親の教育にまでつながっているという素敵なお話でした。
 

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