企画のネタ帳(山口照美著)
■2010年7月5日
「『あ』のつく3文字の言葉を答えてください。私から行きますね。『アイス』。では、次の方どうぞ」 という問いかけから始まるこの本。
皆さんはいくつ答えられるでしょうか?
意外とてこずってしまいませんか?5個くらいはすぐ出てくると思うのですが、10個くらいから苦しくなってきませんか?
そういう方にはオススメの本です。
このゲームは子供だとどんどん出てくるのだそうです。
「人の脳は先入観に支配されやすく、頭のカギを外せば出てくる。」
「くだらないと思う気持ちが思考を止める。」というメッセージが書いてあります。
この本を読み終えた後、もう一度同じゲームをしてみると、20個以上すらすら言えるようになりました。
早速、効果あり です。
さて、この本は 「30キーワードで楽々ネタ出し!」の副題にあるように、30の発想キーワードをもとに世の中でヒットした商品を例に分かりやすく説明してあります。
キーワードをさらっと読むだけでも刺激になりますし、私の場合はキーワード毎に出されるお題を結構真剣に考えながら読みすすめたせいで、1週間もかかってしまいました。
手すりの色・形・素材、出荷時間や発送拠点、商品名など日頃社内でも検討している事ですが、この本はアイデアのヒントが体系的にとてもよくまとまっており、かなり参考になりました。
タイトルだけでは想像がつかないものもありますが、以下のキーワードが紹介されています。
<初級編>
・色を変える
・形を変える
・素材を変える
・大きさを変える
・ターゲットを変える
・擬音語、擬態語から考える
・反対語から考える
<中級編>
・面倒くさいの解消
・非日常の演出
・時間を変える
・場所を変える
・体験を売る
・人を変える
<上級編>
・場所を見つける
・名前を変える
・キャッチコピーをつける
・物語を使う
・タイアップを活用する
・集める
・情報で売る
<当てはめ編>
・○○セット
・○○バイキング
・プレ○○
・○○だけ
・カスタム○○
<言葉の力編>
・語呂合わせ
・専門用語
・方言
・昔の言葉
・否定語
ちなみに、最初のお題の回答例には以下のものがあります。
頭、小豆、あけび、アジア、朝日、歩く、暑い、あやめ、欠伸、あなた、赤い、青い、浅い、暗示、アヒル、アムロ、あつし、あきら、当たり、あのね、あんた、あせも、明日、間、遊ぶ、灯り、アオサ、あんこ、あんず、あそこ、、、
なんでもありなんです。結構あると思いませんか?