イズミ株式会社

2011/8/24 水曜日

老舗って、老舗って

Filed under: その他 — webizumi @ 10:50:49

■2011年8月24日

 

 先日、富山県内でも有名な老舗の日本料理屋 ○○へ行ってきました。

 

 お客様と一緒だったのですが、接客にとても疑問を持ちました。

 

 格好も年齢も見るからに我々がお客様をおもてなしするという形だったのですが、料理を出す方は常に我々側から出していくんです。

 

 最初は若い人だから、しょうがないかー、いや失礼ですがそんなに若くないし、しかも結構な値段をとる老舗の有名店だったら、基本教育でやっておいてほしいなと思い、若干イラッとしました。

 

 その後、出てくる人出てくる人、同じように 一番最初に出してほしいお客様を最後にするんです。

 

 同じ事を何度も言わせるなよと思いながらの食事になってしまいました。

 

 学生時代に割烹料理屋でアルバイトをしていた頃は、料理を出す順番や、右側から出す時は右手で、左側から出す時は左手でなど一々細かく注意され、時にはお客様の前で怒鳴られたりしながらルールやマナーを覚えていったものです。

 

 お客様も「ぜんぜん気にしません」という雰囲気でにこやかに食事をされていたのが救いでした。心では怒っていたかもしれません。。。

 

 料理は美味しかったのですが、せっかくのおもてなしに選んだお店がこれでは、と悔しく思いました。

 

 時は遡って7年程前のこと、義理のご両親が熊本へ来てくれた際に、せっかくだから熊本のラーメンをと思い、地元の人はそれほど食べないのですが、全国的には知られているラーメン屋の本店に行ったことがあります。

 

 その時は、こんなまずいラーメンは記憶にない。こんなのが全国で受け入れられているのか?と思うほど のびたそれはそれはひどいラーメンでした。

 

 その時もうちの両親は、「せっかく富山から来ていただいたのに、あんなラーメンを食べさせてしまった。」と時々思い出しては悔しがっていました。

 

 何日も前からあそこにしようか、ここにしようかと考えていたのを知っている私としては本当に心が痛みました。

 

 昔からあるお店や企業というのは一定の信頼感や安心感がイメージとしてありますが、結局そこで働いている人の意識で良くも悪くもなります。

 

 「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で30年以上も1位に輝いている和倉温泉の旅館「加賀屋」の社長も「いい旅館であるためには色々な指標があるが、なんといってもおもてなし、ホスピタリティーです。部屋が多少ぼろくても笑顔でお客様のことを思って真心を込めて接客するのにまさるものはない。そんな思いを社員に求める。思いはタダで、お金はかかりません。」といったようなことを言っています。

 

 そんなことはうちに関係ないと目を背けるのではなく、業界は違えども学べる点がきっとあるという強い意識を持って仕事に取り組みたいと思いました。

 

 

 

 

 

 熊本の有名ラーメン店はその後、倒産しました。

 

 

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